議会報告

平成21年第4回定例会 11月4日 廃棄物処理特別委員会

田辺昭人委員 

焼却灰の資源化を目的に、スラグ化をされるわけですけれども、先ほどの御説明の中にあったように、スラグ化はされたけれども、実はその販路がまだまだ難しい状況にある。
 そこで、資料の3ページですが、三重県、栃木県についても、県としてリサイクル製品として認定している状況がある。そういう意味で、地域の差があるのかと感じるわけですけれども、まずその点はいかがでしょうか。

環境部長

三重県、栃木県と違いまして、神奈川県ではまだ県の推奨品にはなっておりません。
 先ほど言いましたように、コンクリートとかアスファルトの再生砕石、それ自体は県の率先利用ということで、公共工事には率先して使いなさいというものになっています。
 ただ、再生砕石にスラグが入ったものについては、まだ率先利用の製品になっておりません。
 また、アスファルトにまぜたものにつきましても、アスファルトの合材の中にまぜることもできるのですけれども、それについてもまだ率先利用になっていません。
 県も今そういうのを検討しているところだと聞いております。

田辺昭人委員

スラグ化しているところというのは、本市のみならず全国にあるわけですけれども、一番気になるのはやはり身近なところで県内ということで、どうなっているのかというのが気になるところですけれども、県内他市の状況はいかがでしょうか。

環境部長

県内の横浜市ですと、金沢区に焼却工場がありまして、そこでスラグ化を行っております。金沢区の工場では、焼却灰をスラグ化して、年間約9,000トン〜1万トンぐらいのスラグができていると聞いています。それを、横浜市は自前の道路の工事で、ちょうど1万トンがはけるということで、つくったスラグは、横浜市内の工事で全部消費できているということを聞いております。
 それに比べて私どもでは、先ほど言いましたように、8,000トンに対して1,800トンぐらいしか使えないので、8,000トンの工事にはなっていない。横浜市は、5つ焼却場がありまして、金沢区はそのうちの一つで、その5分の1ですので、そこから1万トンが出て、その1万トンを市内全域の工事で使っているという状態です。

田辺昭人委員

ただいま政令市である横浜市のお話が出たのですけれども、政令市以外の他都市でいえばどんな状況でしょうか。

環境部長

次に、政令市を目指している相模原市ですけれども、前回のときの資料で出させていただきましたように、来年3月いっぱいで工場が完成して、次にスラグができてくるような状態になろうと思います。
 相模原市も自前でスラグを生産して、JISの認定を取るように進んでいると聞いておりますけれども、その販路につきましてはまだ決まっていないというようなことで、神奈川県に対しても、そういう県の推奨品になるにはどうしたらいいのかというようなことを、今月、県に相談に行っているということを聞いております。
 また、神奈川県議会の質疑の中でも、藤沢市から出ている県議会議員の方が、やはりスラグに対して県はどう取り組んでいるのかというのを知事に質問をしております。その中で知事は、溶融スラグのこういう資材が公共事業で積極的に利用されるよう国に働きかけるとともに、セメントの原料化についても、市町村のセメント事業者との交渉を支援するというようなことで、まだ国に働きかけるというような程度ですので、県が積極的に行っていくというような状態にはなっていないと思います。
 今申しましたのは、平成21年6月30日の県の一般質問であった件ですけれども、それでもまだ国に働きかけると、12月になりましたら、相模原市が神奈川県にそういう相談に行っているというような状態です。

田辺昭人委員

相模原市の実例の中で、JISの認定を得たいために、県に働きかけをされているという御説明があったように思うのですけれども、やはりJIS規格といえば日本工業規格ですから、国のレベルであります。当然その手前のところで、筋論からいけば、県の協力、認定がまずあって、その上でJIS認定に対する働きかけ、これが順番ではないのかと思うのですけれども、その点はどうでしょうか。

環境部長

おっしゃいますように、県の事前認定というのがあるそうで、そういうところに協力依頼というので神奈川県に伺ったそうです。

田辺昭人委員

客観的にといいますか、一言で感想を述べてしまうと、三重県であるとか栃木県など、ここに出ている例の行政の件で判断すると、神奈川県は取り組みが緩いというような判断をしてしまうけれども、どうでしょうか。

環境部長

神奈川県は、今、三重県とか栃木県とは違うような取り組みになっております。
 それといいますのは、県の推奨品になるためには、もっといろいろな自治体がJISの資格のあるそういうスラグの工場を持ち、周りのそういう環境が整っていれば、県全域を含めていつでも欲しいときに手に入ります。近い距離になく、遠方から持ってくるのでは、なかなか使用ができませんので、県内にそういう適正な数が配置できるというようなことになれば、神奈川県のほうも認定できると思う。けれども、今の場合は、横浜市は政令市で別で、相模原市が今県に相談に行っている。なかなかそうやって安定的に品質のいいスラグが出ているというようなところがないような状態だと思います。

田辺昭人委員

なるほど、まだまだこの神奈川県内においても、資源化、スラグ化しているというところが、均等にまだ採用が広がっていない状況にあるという判断でよろしいですか。

環境部長

JISの資格を取ってスラグ化している自治体というのがまだまだないと思っています。

田辺昭人委員

今後のことを考えたときに、仮にスラグ化をしたときに、まだその利用拡大がなかなか困難な状況にあるということは、またスラグが山になってしまうということ、これは避けなければならない。当然利用拡大を求めていかなければいけないということは、もうはっきりしていると思うのです。
 そうすると、やはりまずは県に対して強くその利用拡大についての認定を求めていくべきと考えるのですが、その点はいかがでしょうか。

環境部長

私どももこれから焼却場を建設するわけですので、スラグの問題について県等とよく相談しながら、要望するところは要望していきたいと思っています。

田辺昭人委員

先ほど部長のお話にも出てまいりましたけれども、この焼却灰の資源化、スラグ化というものを自前でやるのか、あるいは外部に委託するのか、その辺は十分検討の価値のあるところだというお話がありました。私もそのように同感に思いますが、コストの点も考え、また販路についても考え、やはり一つの工程の中で、よりスラグ化を一体化することについての是非について、慎重にお考えをいただきたいという意見を付して、終わりたいと思います。

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