
田辺 昭人
10月29日(金)茨城港湾事務所 大洗港区事業所
面談者:福井所長・茨城県土木部港湾課 根田主査・清水主査ほか
茨城港は日立港区、常陸那珂港区、大洗港区の3港で構成されていて、それぞれの役割で運用されている。
日立港区:自動車・バラ貨物等の取り扱いを基本に、多様化する物流需要の貨物に対応する。
常陸那珂港区:外内貨コンテナ、国際ROROを中心とした貨物の取り扱いを基本とする。
大洗港区:フェリー旅客船を中心とした物流・人流の取り扱いを基本に国際港湾として、国内外のクルーズ船の誘致とにぎわい拠点の形成に対応する。
大洗港区は、昭和60年のカーフェリー就航以来、首都圏と北海道を結ぶカーフェリー基地となっている。現在日/2便、週/12便の運行が確保されている。旅客ターミナルビルや人道橋が整備され、平成7年には大型旅客船も接岸できる埠頭が完成した。
また、隣接するレクリエーション地区には大洗サンビーチや海浜公園魚釣園、県内初のマリーナなどが整備され、大洗マリンタワーやリゾートアウトレットモールと併せて、誘客施設の陣容を誇っている。
大洗港の取扱貨物量は14,135千トン、船舶乗降人員数は184千人である。その殆んどがフェリーの取り扱いであることから、その依存度が高いことが分る。そこで今後の課題として、クルーズ船を誘致に関する協議会を設立して、港湾の利用率を高めると同時に、隣県の栃木県日光市と連携し、観光面での交流や利用拡大を図ることとしている。このことは、本市新港にも当てはまる内容といえる。本市の場合は、後背地に箱根・鎌倉と有名観光地があり、連携も可能だからである。ぜひ、検討してみたいと思う。
また、フェリーの行く先である北海道に事務所を置いて、茨城県の観光を絡めたフェリーのPRに務めていることも興味深い。
しかし、一方でフェリー利用の乗客は減少傾向にあることや、岸壁の利用料金の見直しなど、課題もあると聞いた。福島県の小名浜港との競合などの問題もあるようだ。
加えて、港湾行政の悩みとしては整備費用の高さに比べて、費用対効果の点で悩ましいという状況がある。また、地区内にある集客施設の効果的な運用もかなり難しいと思われる。
いずれにしても、港湾の利用拡大に向けて、不断の努力が欠かせないことを十分理解した視察であった。
