活動報告

ソレイユの丘視察

平成22年7月10日
田辺 昭人

7月15日、土木みどり部緑地管理課の協力をいただき、「ソレイユの丘」視察を行う。

同地の視察は、今回で3回目である。特に前回は一昨年の「ラベルはがし」の騒動後に、無会派議員3人での視察以来となる。
また、そのような経緯があることから、食材の管理がどのように実行されているか、ということが視察の主題である。

1.食材の管理状況について

一昨年の事件での問題点は、社内体制に一貫した管理基準が乏しく、各部署にその責任を任せていたことにある。また、社内における相談体制も整備されていなかったことも、管理体制の不備として指摘され、その後その問題点が、どう改善されたかの点について、確認を行う。
入荷された食材は、それぞれ日付が記入され、先入れ・先出しを徹底している。入荷および廃棄される食材の管理は一元化され、統括するレストラン部で管理しているとのこと。併せて帳票管理も同様に実施されている。
しかし、その実態は視察の中で検証ができたわけではない。
その点については、当時提出された業務改善報告書に基き、実行されているか緑地管理課に対し、確認する必要があると思われる。
さらには、定期モニタリング調査や抜き打ち検査等の実績と結果についても同様である。

2.横須賀ファームの現状

これまでの社長であった久門氏は昨年11月に交代し、新体制になっているとのこと。直営の社員は21名、パート・アルバイトが約100名となっている。

3.地産地消への取り組みについて

昨年計画されていた青空市場は、資金的理由で中止となったが、従来の売り場である売店の様子は、以前に比べて改善された感がある。先ず売り場面積の拡大と生産者の顔写真による委託販売である。これは、地元産品のPRと食の安心と安全に通じ、印象の良いものである。オープンから5年、試行錯誤の結果、地域との関係が築かれたものと考える。今後さらに、知恵を出して特色ある売り場になることを期待する。

4.農業体験型施設について

開園後5年を経過し、当初のコンセプトである「農業体験型施設」という個性と進化がまったく感じられない。一般にテーマパークである以上、ユーザーである来場者の要望に応えて施設や遊具も変えていくことが普通であるが、代わり映えのしない内容には今更ながら、驚きである。
農業体験とする、現状の畑の見学と収穫体験だけで良いのだろうか。
来場者が何を求め、また来場者に何を見せるのか、解りにくい施設という印象である。もっと明確なものを示していくべきではないだろうか。
見学とつかみ取りの体験が、果たして農業体験といえるのだろうか。

5.営業の取り組みについて

・新聞折込による、イベント情報の周知。
現状の来場者の傾向が、市外8割・市内2割とのこと。課題として市内の来場に力を入れるということなのか。確かに必要とは思うが、営業的にはそれぞれに対して、有効な手を打つべきと考える。
例えば、ホームページの活用である。聞くところ、ホームページの管理にアクセス数の確認はされておらず、顧客動向の分析として必要なものではないか。

・ビオトーブによるホタルの名所化。
昨年は、有名歌手によるコンサートと「ひまわり」の植栽で大いににぎわったそうである。同地に設置のビオトーブでは、ホタルの研究者の協力を得て、近隣では見ることができないくらいのホタルの見学が可能とのこと。これを今後、ひとつの「売り」にしていきたいそうである。
このように一つ一つの仕掛けが必要と考える。
前述したが、進化が見られないテーマパークなどは、客に飽きられ衰退の一方であろう。

ソレイユの丘写真
・5周年の企画として、市民の駐車料金の無料化。(限定日)
これも、市民向けサービスの一環であり、市内の来場者を増やすための方策である。

・レストランのカラオケ利用。
どうしても、休日の来場者数に比べて少ない平日利用を増やすための苦肉の策と考える。しかし、温泉旅館的なこの発想が、長い目で見てテーマパークのコンセプトと乖離するのではとの懸念を持つ。

・平日の来場者拡大のため、割引セットを設定。
昼のランチと入浴をセットにした企画。楽しみ方の拡大としては、結構なことと思う。
現在、以上の企画を行っているとのこと。

所見

営業への取り組みとして感じたことは、あくまでも現状の施設維持を前提にしていることである。コストのかかる施設拡充を言っているのではない。
あくまでも姿勢として、積極的な取り組みがあるかということである。現状にこだわるあまり、あまりにもコンパクトな営業展開と断ずるをえない。
例えば、炭焼きの炉が1基、開所時より設置されている。その利用頻度は年に3回程度であるという。その理由は竹炭を作るには、1回あたり2〜3ヶ月程度を要するためという。また、火の管理も必要とのこと。
健康への関心が高まる中、竹炭の殺菌効果や消臭効果など、興味を持つ人が多いと聞く。そこで思い切ってこのようなニーズに応えるべく、炉の数を増やして、また管理も有料で請けるようなことも可能として、楽しみを増すことも一考ではないだろうか。

炭焼窯写真
そして、相模湾に面する立地を利用して、夕焼け時を楽しむことも大きな魅力のひとつになり得るのではないか。年代構成に合わせた楽しみ方が提供できると思われる。
既存のこの施設をさらに活用し、集客を上げるためには、あらゆる可能性に向けて取り組むべきと考える。そのためには、指定管理者であるファームと所有者である本市との間で、これまで以上に緊密かつ目的意識を共有し、来場者のために同施設の進化をどう図るか協議する必要性を感じた次第である。

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