
平成20年6月12日
田辺 昭人
常任委員会における初めての視察となった今回は、あいにくの雨模様の中、市役所北口に集合しスタートした。以下、それぞれ視察の状況と所見を述べさせていただきます。
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記念館三笠脇の三笠桟橋より乗船。荒天の中での出港となった。港内では防波堤の効果なのか揺れもさほどではなかったが、いったん港外に出ると大きく揺れだし、船酔いをするのではと心配になった。海側から見る横須賀基地には高層マンションが立ち並んでいる。聞くところではこれら米軍向け住宅は、規格が米軍仕様となっており広さも一般マンションに比べ、十分にとってあるとか。現在建設中の池田町の米軍向け住宅も同様の仕様だそうである。これも日本国の防衛予算である「思いやり予算」の使いみちのひとつである。
まもなく海面上に何本ものやぐら状の塔が突き出ている。これは何かと聞くと、「消磁装置」といって軍艦の船体の磁気を取り除く装置とのこと。この塔の間を軍艦は通り抜けることで船体に帯びた磁気を取り除く。戦時の際海上には機雷が敷設されている。機雷は磁気に対し反応するので、必ず軍艦は磁気をこの装置で除去するのだそうである。

しばらくすると話題の12号バースの海域である。オイルフェンスが約30ヘクタールにおよぶ海域を取り巻き、大型の浚渫船が作業している。オイルフェンスは海底までカーテンのように垂れていて、作業における海底の汚れを攪拌しないためとの説明を聞く。8月の空母「G・ワシントン」入港に向け、工事も急ピッチである。工事海域を工事業者の監視船や軍の哨戒艇が常に監視しており、事前にこの視察を通告しているはずの私たちの船が近づくと、軍の哨戒艇は船首をこちらに向け、まるで睨み付けるかの態である。浮世とは明らかに違うこの緊張感。やはりここは軍事基地である。あらためて「軍港」を実感した。
海上自衛隊総監部を過ぎ、新井掘割に差しかかる。対岸は吾妻島である。島全体が燃料タンクといわれ、基地施設であるので無論、上陸することはできない。人の出入りが少ない分、自然が豊富でこの運河を通過しながら見ることのできる風景は神秘的にすら感じた。
さらに進むと深浦のボートパークである。過去、不法係留されていたヨット・モーターボートをこの施設ができたことで整然と係留できるようになった。昨年この利用者から利用料金が高いとして、不払いと料金見直しの陳情があったが、私的にはこの意見に対しまったく遺憾である。自分の船を持ち、楽しむために船の管理は当然である。
さらに深浦の場合、利用する権利は既得権のようにこれまで不法に係留していた人(しかも市外の人まで)に優先権が与えられたこともある。これでは一般の参加は望めそうにない。本市の海に囲まれたこの環境を生かすために、係留場所であるボートパークは必要である。また、必ずしも行政が作るのではなく、協同し民間活力を利用してはどうかと考える。この船上からの視察は、単に各施設を見て回るだけではなく、視点を変えてという意味で大変有意義であったように思った。
昨年の会派視察につづき2度目の訪問である。前回の感想はとにかく田舎くさいつまらない施設で、何のアイデアも窺えないというものであった。これであと何年もつのだろうかと大きな不安を感じたものだった。あれから何が変わったのだろうか。雨が降りしきる中、現地に到着すると駐車場に観光バスが10台、乗用車は皆無であった。聞いてみると横浜と県央部の中学2校がデイキャンプに来ているとのこと。雨天はソレイユのせいではないが施設が何も使えない中で、焼きそばなど調理体験しかできない中学生が気の毒に思えた。学校行事ではしかたがない。施設内容は相変わらず。ミニ汽車や草すべりが新設されたそうだがどんな変化があるのだろう。事業者である横須賀ファームには「もっとまじめにやれ」と言いたい。PFI事業だから収入確保が約束され、営業に向ける意欲がまったく感じられない。こんな感想を持つのは私だけでしょうか。私の知る限り、テーマパークが未来永劫続くことなどなく、せいぜい10年のライフといわれる。ディズニーランドなどは特別である。その特別でさえ、客離れを防ぐため巨額を投じて、常にリニューアルを行っている。この程度の変化でいったい何が望めるのだろうか。売店に入ってみる。前回訪問時、地産地消がまったく見られず、がっかりしたが今もまったく変わっていない。ファームグループでの商品の使いまわしなのか。何を考えている会社なのだろうか。なぜ、この経営方針に対して、指導ができないのだろうか。PFI事業だから全ておまかせで、「何も言えない」こんなことで市としては良いのだろうかと思う。正直、怒りすら覚える。
京急電鉄が主体となって開発されたニュータウンである。平成21年に全ての完成をめどに現在、初期分譲が開始された。
町並みは電線類の地下化・商業施設整備・公園整備・生態系保護を基本にオール電化の住宅区域と文化交流・健康増進施設や老人施設などの区域が整備される。全体で41へクタールの敷地に約2千人の居住を目指すこの計画は、主にセカンドライフを楽しむ世代を対象に売り込むとのこと。価格帯は6千万から8千万円台と驚く価格である。おそらく首都圏在住の団塊世代というところか。現在、国道134号との接続のため工を行っており、平成23年に完成することになる。このトンネルが開通すれば、佐島へのアクセスが確保され、地域全体の大きな変化が望まれ、期待するところである。
来年の開通をめざして、工事も大詰めとなっている。佐原から馬堀海岸までの約4キロ余りのわずかな距離だがこの完成によって、佐原付近の交通量の2割の減少と横浜までの所要時間は従来の半分と予測されている。あと数ヶ所の橋脚への橋渡しと伴う舗装工事が主体だそうである。計画を聞いてみると、完成後は道路保有機構に移管されるそうである。この路線は橋脚部分が多いので高架下の土地利用について気になるところである。土地の購入が難しく、それがネックとなっている児童養護施設や町内会館などへの転用が図れないだろうか。また、1万メートルプロムナードの行程でトイレがないと良く指摘される馬堀海岸地区でのトイレ設置がインター付近の整備で解消することができたらと思う。
